気持ちいい関係。

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ex16.クリスマスイブの攻防戦。


年末年始の特番が続く中、祐哉も挨拶回りであちらこちらへと忙しく出向いている。
それなりに人気のある俳優やモデルを抱えているとはいえ、大手に比べるとまだまだ小さな事務所だ。
顔を売っておくことに越したことはない。
クリスマスイブだとしても仕事は仕事だ。
飲みに誘われることもあれば誘うこともある。
もちろん妻帯者や恋人(パートナー)がいる相手に野暮なことはしない。
食事をしながらの重要な打ち合わせを済ませて帰宅すると案の定、自宅の電気はすべて消えていた。
帰宅が遅れることは伝えている。
そっとこども部屋を覗くとすやすやと気持ちよさそうに眠っているこどもたちがいた。
こどもたちの枕元には色とりどりのクリスマスプレゼントが置かれている。
祐哉の代わりに杏がプレゼントを置いてくれたのだ。
寝顔とプレゼントを見て祐哉はほっと息をつく。
起こさないようにドアを閉めると、最愛の妻である杏が眠っているであろう寝室に向かった。
ドアを開けた瞬間、パッと電気が点いて、目が眩んだ。
パン!と破裂音が響いて頭の上から紙テープが舞い降りてきた。

「メリークリスマース!」

ひゃっほおおと叫ぶ杏に祐哉は顔に手を埋めて俯いた。
ようやく目が慣れてきて状況を飲み込むと相変わらず斜め上の行動をする杏に内心盛大なため息をつく。
完全に油断していた祐哉は内心舌打ちをついた。
眠っていると思っていたら待ち伏せをされてしまったのだ。
一呼吸おいてから顔をあげると、目の前に杏が迫っていた。

「おっかえり〜っ」
「ただいま。くぅ」

飛びついてきた杏を抱きとめてキスをするとその姿を見下ろして目を細める。
露出度の高いキャミソールにミニスカートはサンタガールそのものだ。
惜しげもなく晒された生足は祐哉を誘っているとしか思えない。
手を伸ばして太ももを撫でると杏があんと甘く啼いた。

「ゆーやのえっちぃ」
「くぅが私を誘っているのでしょう?」
「ああん。そうだけどぉー。んぅ」

えへっと笑う杏は祐哉にちゅっとキスをするとそっと耳元で囁いた。
クリスマスプレゼントはくーちゃんだよと言われて祐哉は喉を鳴らす。
杏を抱き上げてベッドに降ろすとスーツの上着を脱ぐとネクタイを引き抜いて杏に覆いかぶさった。

「ゆーやぁ。明かり。消してぇ」
「お断りします」
「えー」
「プレゼントを隅々まで見させていただきますよ」
「えっちぃ」
「プレゼントは黙っていなさい」

きっぱりと言いきると祐哉はにっこりと笑って杏の足を広げて足のあいだに顔を埋めた。
抵抗することなく開かれた足を撫でながら祐哉はショーツの上からちゅちゅとキスをする。
じわじわと濡れてくるショーツを脱がすと蜜の滴る場所へちゅっと口づけた。

「くぅのここは可愛らしく震えていますね」
「あんっ。ゆ、やぁ。ぁ、はぁ、ぁ、ぁぁ、んぅ」

目元を薄らと赤らめて杏は祐哉の髪に指を絡ませるとぎゅっと握り締めてはぁはぁと息を零す。
とろとろと溢れ出る蜜を指先ですくうと祐哉は杏に見せつけるように舐め取って指を舐めた。
扇情的な姿に杏の下腹部がきゅっと鳴る。

「こちらも舐めてほしいですか?」
「は、ぁ、ぁんっ。な、めてぇっ」

杏に指が膨れた蕾を指先でこねている。
祐哉の舌が蕾に触れると杏の腰が浮いてもっとと祐哉に押しつけた。
ちゅっと吸い上げると杏の口から甘い悲鳴が漏れて背中が弓なりになる。

「ぁーーーっ!イ、くぅぅっ!」

逃げ出す腰を押さえつけると祐哉は強く蕾を吸い上げて杏を絶頂へと導いた。
蜜を零しながらひくひくと震える場所に柔らかく口づけると祐哉は体を起こしてシャツとスラックスを脱いだ。
荒い息をつく杏の足を抱えると昂ぶりを滑った場所へと擦りつけた。

「くぅ?もっと気持ちよくしてあげますよ」
「あっ!ゆ、やっ。気持ち、いっ」
「ああ。くぅのここはもうどろどろですね」

挿りそうで挿らない動きに杏は焦れて身をくねらせると早くぅと甘えた声をあげた。
ぬちゃぬちゃと音をさせて祐哉が焦らしに焦らすと杏はもうダメーーーと叫んだ。

「ゆ、やぁぁぁ!」
「はい」
「も、無理ぃっ」
「私がほしいですか?」
「ほ、しいっ!からぁ!はやくぅ、挿れ、てぇぇぇぇっ」

目を潤ませる杏に祐哉はくくっと笑うとぬちゅっと先端を埋め込んでふぅと息をついた。
まだ焦らされるのかと杏は祐哉を睨んでいる。
片足を肩にかけると足をかけたほうの手を杏の顔の横につき、空いた手で杏に逃げられないようにがっしりと腰を掴んだ。

「私のくぅ。お望みのままに、すべて、差し上げます、よっ」

言いきるとぐっと杏の中に自身を一気に埋め込み、うっと呻いて息を詰めた。
喰いちぎられそうなほどの締めつけに額に汗が浮かぶ。
見下ろしている杏も口をはくはくとさせて震えていた。

「あ、ぁ、ぁぁあ!」
「いいですか?くぅ。いきますよ?」
「あ」

問いかけておきながら答える暇を与えずに祐哉は杏の体を揺さぶり始めた。
体の奥底を抉られるように突かれて杏はただ喘ぐことしかできない。
本気の祐哉に敵うはずもなく揺さぶられるがままだ。

「ぁ!ぁああ!だ、めえええーーーーっ!」

何度もイクと叫んだ杏を絶頂に追いつめて祐哉はくつりと笑う。
美しく乱れ咲く杏の香りに酔わされて祐哉も狂う。
イかせてもイかせてもイかせ足りないのだ。

「ああ!くぅ!」
「ゆ、やぁぁぁ!!!イ、くぅぅぅぅーーーーー!」

祐哉の背中に爪を立てて杏は仰け反ると意識が飛ぶほどの絶頂を味わった。
頭が真っ白になり体が宙に投げ出されたような錯覚を起こしたのだ。
視界がクリアになってぼやけていた祐哉に視点が合うと杏は疲労からかぐったりとベッドに沈み込んだ。

「くぅ?」
「つ、かれ、た」
「おや。こんなものでお疲れですか?」
「え?」
「いつものあなたならまだ足りない、と言うはずですが?」

くすっと笑った祐哉に杏はむっとして体に反動をつけると祐哉の首に抱きついて起き上がった。
かぷっと噛みつくようなキスをするとそのまま押し倒して祐哉の体を弄り始める。
やられたらやりかえす!それが肉食女子なんだから!と杏は燃えたのだ。
さきほどまでの疲労感は祐哉の一言で吹き飛んでいる。

「ゆーやっ!覚悟してよねっ」
「臨むところですよ」

杏は祐哉の上で腰を振り始めるとああんと喘ぐ。
両膝を立てて手を後ろにつくと、祐哉に繋がっている場所を見せつけるように腰を振った。
ぬちゅぬちゅと音を立てて祐哉の欲望を膨らませる。
抜けそうになるくらいまで腰を引いて一気に埋め込んだり、不規則な腰の動きで祐哉のものを刺激したりと杏は応戦した。
くっと歪んだ祐哉の顔に杏はふふんと笑う。

「くぅっ」
「くふふっ。気持ち、い?あんっ」
「ああっ、いいです、よっ」
「イク?イッちゃう?」
「悪戯、は、よくっ、ありませ、ぁぁっ!くっ」

祐哉はぐっと杏の腰を掴むとぐっと腹部に力を入れて気合で起き上がった。
貪るようにキスをすると杏を押し倒して反撃に出る。
そうはさせないと杏が祐哉の腰に足を巻きつけて自由を奪うとにやりと笑って祐哉の唇に噛みついた。

「んんっ、んぅっ」

喰うか喰われるかの戦いは果てしなく続く。
続くとはいっても限界はある。
先に折れたのは祐哉だ。
もちろん折れたのは見せかけではあるが杏の中に白濁を注ぎ込むと色っぽくため息をついて杏の上に崩れ落ちた。
杏も祐哉を受け止めてくったりとベッドに沈み込んだ。
はふっと満足そうな笑みを浮かべると祐哉にちゅっとキスをして杏は目を閉じた。

「くぅ?」

祐哉が呼ぶと杏はすーすーと気持ちよさそうに寝息を立てて眠っていた。
やれやれと息をついて祐哉は杏の中から自身を抜き出すと穏やかな顔をしている杏の顔を撫でて頬にキスをする。

「眠ってしまってはあなたの負けですよ?くぅ」
「ううんぅ〜」

つんつんと柔らかな頬を突くと祐哉はくすっと笑って杏の中から自身を引き抜いた。
こぽっと溢れ出す白濁がシーツを汚す。
祐哉は溢れ出すそれを満足そうに見つめて杏の隣に寝転がった。
肘をついて杏の頭を撫でながら寝顔を眺めていると杏がすりすりと近寄ってきてふにゃりと顔を緩めたのである。
くふぅ〜と幸せそうに笑う杏にふっと笑うと小柄な体を抱き締めて祐哉も眠りの体勢に入った。

「気持ちがいいクリスマスイブでしたよ。くぅ」

目元に唇を寄せるとおやすみと囁いて後始末もせずに深く眠る。
もちろん後始末をしなかったことは仕置きだ。
翌朝、目を覚ました杏にぎゃあぎゃあと文句を言われて口を塞いだのだが、気が済まない杏にブランド物のカバンを買わされたのは言うまでもない。

「んぅ〜。このバッグほしかったんだよねーっ。嬉しっ」
「私へのプレゼントはないんですか」

すっと目を細めて杏を見下ろすと杏は祐哉の視線に負けず、ふふんと笑い返した。
首に巻いてある赤いリボンをちらつかせて杏はにやりと笑う。

「くーちゃんがプレゼントだったんだよ?ゆーや、食べちゃったでしょ」
「そうですね」
「美味しかったでしょー?」
「ええ。それはもう」

瑞々しい果物のような甘さは舌なめずりをしたくなるほどだ。
杏の耳元に唇を寄せるとガーネットのピアスが輝く耳たぶをかりっと噛んで舐めた。

「ゆ、ゆーやっ!」

噛まれた耳を手で押さえるとキッと祐哉を睨みつけて見上げる。
涙目の杏に怒りの迫力はない。
くつくつと笑うと杏の腰を抱いて祐哉はゆったりと歩いた。

「ゆーやっ!聞いてる!?」
「聞いてますよ」

杏にバッグを買ったあとは仕事に戻るつもりでいたが、それどころではなくなってしまった。
杏お気に入りのラブホテルに飛び込むと祐哉は杏を貪ってくくっと笑う。

「うあー」
「どうしました?」
「お腹壊すよー。ゆーやぁ」
「大丈夫ですよ。あなたは食べても食べ足りませんので」
「くぅぅぅ〜〜〜。ゆーやに負けるぅ」

身支度を整えた祐哉は杏の頭を撫でるとゆっくりしてから帰りなさいと囁いた。
んっと唇を突き出した杏は祐哉からキスをもらうとくったりとベッドに沈み込んだ。
昨日の今日でこんな羽目になるとは誰が思っただろうか。
祐哉の去った部屋で一人愚痴る。

「負けっぱなしは嫌なんだよねー。今日はどうしてくれようっ!」

まったく学習してない杏は今日も今日とてコスチュームプレイに燃えるのだ。
杏が燃えれば燃えるほど祐哉も燃えるとは知らずに。
二人のクリスマスは熱く燃え上がっていく。


くーちゃんはコスプレが大好きな模様。
社長さんに勝ったつもりが負けているという。
くーちゃんに学習するという文字はないみたいです^^;

2014/12/24 投稿。


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