気持ちいい関係。

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26.露天風呂でリラックス。


夕方前に旅館に到着した祐哉と杏は年配の女将に連れられて離れへと向かった。
庭園を縫うように歩いていくとこじんまりとした離れが姿を現す。
部屋に上がると香の香りが鼻をついた。

「わぁ。いい匂い〜」

和風でありながらエキゾチックな香りに杏はうっとりとする。
ぼーっとしている杏を祐哉は後ろから抱き締めると耳をぱくりと食んで体を撫で回した。

「あんっ。ゆーやっ。だーめっ!えっちはあとでっ」
「つれないですね」

くすくすと笑う祐哉の頭をべしっと叩くと杏は浴室のチェックに向かった。
内風呂のほかにプライベート用の露天風呂があり、杏の顔はにんまりとする。
大浴場も魅力的だが隠れ家的なのも好物なのだ。

「露天風呂入りたーいっ」
「では入りますか?」
「いいの?」
「食事までは時間がありますよ。ゆっくり入りましょうか」
「わーいっ」

祐哉と杏は揃って脱衣所に入ると服を脱がせ合う。
性的な雰囲気はなく純粋に露天風呂を楽しんだのだ。

「気持ちいーっ」

うーんと伸びている杏の背中を眺めながら祐哉も体を伸ばす。
長距離運転に墓参り。
この連休を確保するのに大分仕事を詰めた。
そのせいもあって疲れがどっと押し寄せる。
タオルを目の上に乗せるとふぅと息をついた。
さすがに四十も過ぎれば体のあちこちにガタがくる。
若い若いと思っていても疲れは溜まるのだ。
もちろん杏とセックスをすれば疲れなど一発で吹き飛ぶがあえて口にはしない。

「ゆーやっ」

杏が祐哉の膝の上にまたがって乗るとむふっと笑っている。
悪戯モードに入った杏は祐哉の体に手を伸ばして触れてきたのだ。
やわやわと撫でられて心地よさで落ちてしまいそうになった。

「くぅ」

柔らかく呼ぶとなぁに?と杏ものんきに返事を返してくる。
杏は祐哉の体に触れて楽しんでいるのだ。
祐哉も同じように杏に手を伸ばして腰を引き寄せた。

「疲れたでしょ?マッサージ、ね?」
「悪戯っ子のような顔をされても説得力がありませんよ」
「だってー、こんなことでもないと、ゆーや無防備になんないし」

杏の指先が祐哉の首筋に触れて撫でるように肩まで滑っていく。
鎖骨から脇の下に指が流れていくと脇の下をぐっと押さえられて祐哉は顔をしかめた。

「痛いですよ。くぅ」
「リンパマッサージしてるんだから我慢して」

にこっと笑った杏は容赦なく祐哉の体を解していく。
四十過ぎとは思えないほどのハリと艶。
鍛えられている体は硬く触れるだけで杏の胸がどきどきと高鳴る。
はぁと甘いため息をつく祐哉に杏はくすりと笑みを浮かべた。

「気持ちい?」
「痛気持ちよくて眠ってしまいそうです」
「寝てもいいけど溺れないでね」

ちゅっと祐哉にキスをすると杏は満足げな顔をする。
杏の頭を撫でて祐哉は柔らかな体を抱き締めるとキスを返して目を閉じた。


いちゃいちゃばかっぷる。
※お風呂でリンパマッサージをすると危険な場合もありますのでマネしないでください。

2014/05/22 投稿。


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