気持ちいい関係。

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30.本気の恋の始まり。


「し、んじら、ん、なぃ」

祐哉に抱えられて杏が洗い場でぶぅと頬を膨らませている。
散々啼かされた杏の声は男前だ。
ガラガラの声で祐哉を非難する。

「すみません。つい、調子にのってしまいました」
「ど、する、の」
「こびりついてしまいましたね」
「き、れい、に、して!」
「はい。綺麗にさせていただきます」

昨夜、祐哉が杏に放った白濁が杏の足の間にこびりついてぱりぱりになってるのだ。
中に放ったものもゼリー状に固まり掻き出し難くなっている。
指を埋め込むと傷をつけないようにゆっくりと掻き出す。

「あんっ」
「ああ。失礼」
「ゆ、やっ、わ、ざと、でしょっ」
「いえ。真面目にしてますよ」
「ぁぁんっ」

喘ぐ杏を見て祐哉はため息をつく。
こんなことになるなら杏が気を失っているうちに後始末をしておけばよかったと後悔する。
いつもの倍以上の時間をかけて後始末をすると排水溝が詰まりかけてこちらも後始末することになった。
水分補給をしながら杏は機嫌よく露天風呂に浸かっている。
もちろん祐哉に抱っこされてだ。

「はぁ。極楽〜」
「私は地獄です」
「なんで?」

水分補給をして喉が潤った杏の声は元に戻っている。
長くしゃべると声が掠れるがそれ以外は普通だ。

「目の前に美味しそうなくぅがいるのになにもできないからですよ」
「あのねー」

昨夜散々杏を蹂躙しておいてまだ手を出そうとする祐哉に杏はぎろりと睨みつける。
いくら杏がエッチ大好き人間とはいえ、ものには限度があるのだ。

「今日もこのままくぅと一日中セックスをしていたいのですが」
「やだ!絶対やだ!」
「つれませんね」
「当たり前でしょー!私歩けないんだよ!?わかってる?!歩けないのっ」
「ええ。わかってますよ。くぅの足腰が立たなくなるまで抱きましたからね」

立ち上がろうとしてつんのめって顔から布団にダイブしたのは杏だ。
そんな杏に祐哉は甲斐甲斐しく世話を焼く。
原因を作った本人に世話をされるのはいささか不本意ではあるが仕方がない。
悪戯をしてくる祐哉の手を杏が何度も払う。

「もーーー!」
「何ですか」
「何ですか、じゃないわよぉ!」
「触らせてください」
「ばかーーーーー!」

そんなやり取りを何度か繰り返して風呂から上がると杏はくったりとソファに倒れ込む。
足がぷるぷる震えて立つこともできないのだ。
這うようにして移動している杏を見て祐哉がくすりと笑う。
むっとした杏はクッションを投げつけて祐哉から遠ざかる。

「ゆーやのばか!」

杏をここまで追い詰めるのはいつだって祐哉だけだ。
祐哉以外にこんなことをされたことがない杏はどきどきと胸を高鳴らせる。
杏にとってこれが初めての本気の恋なのに酷いことこの上ない。

「くぅの体力も大したものです」
「なにがよ!」
「あれだけ抱いてまだ起き上がる体力があるとは」
「なっ」
「まだまだ抱く余地はあるということですね」

にっこりと笑った祐哉に杏は激怒する。
冗談じゃない!と。
これ以上抱かれたら快楽廃人になる。
絶対になる!と叫んだのだ。

「いいじゃないですか。私に溺れてくれるなんて」
「ちょっ!」
「叫ぶ元気があるならできますよね?」

じりじりと近づいてくる祐哉に杏の頭の中で危険音が鳴り響く。
必死で逃げる杏の腰を掴むと祐哉は口元に笑みを浮かべて笑ったのだ。

「逃げれるだなんて思わないことです、と言いましたよね?」
「いや、あのさ?」
「逃げたくぅにはお仕置きが必要です」
「今日はもう無理だからあああ!」
「明日は雨でしょうか」
「なんでよ!」
「エッチが大好きなくぅが無理って言うだなんて」
「バカにすんなあああああ!」

手元にあるクッションを全部祐哉に投げつけると杏は顔を真っ赤にして叫んだ。
のしかかってくる祐哉の体の下で杏は全力でもがく。

「大人しくなさい。くぅ」
「その声で囁かないでえええ」

二人の本気の恋が今ここに始まった。

 
この二人が本気でぶつかりあったらエロしかない。
ということでエロエロです。
エロえろ。

2014/05/23 投稿。


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