気持ちいい関係。

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   閑話.祐哉、余裕などない。


過去拍手小話。
初出:2014/6/8



杏の夏のスタイルはキャミソールかタンクトップ、ホルターネックにホットパンツがほとんどである。
目の毒ではあったが慣れてしまえばどうということもなく祐哉の日常に杏の姿が溶け込んでいた。
季節は巡って秋になるとフリースの膝丈ワンピースかニットのワンピースのどちらかを愛用し、これまた祐哉を誘惑したのである。
さすがに冬は寒いのかタイツを履いてレッグウォーマーまでして完全防備だ。
祐哉の食事改善及び体質改善によって杏の体はすらりとしたものになり出るところは出る、引っ込むところは引っ込む体型になった。
油断をするとすぐに元に戻るのが杏の欠点ではあったが素人の杏にしては満足な出来栄えだ。
Bカップを気にしていた杏の胸も規則正しい食生活をすることでワンサイズアップしている。

「ゆーやー」
「はい?」

珍しく早く帰宅した祐哉は杏と一緒に夕食を摂った。
夕食の後片付けをしていると杏が寝室から出てきてぱたぱたと祐哉の元へ走り寄ってくる。
手にしているのは黒と白のブラだ。

「ねぇ。どっちがいいと思うー?」
「どちらがいいとは?」
「明日ねー。部署の飲み会があるんだけどぉー」

どっちがいいか迷う!と言う杏に祐哉は肩をすくめた。
飲み会に行くのはいいか、男を引っ掛けてくるのだけは勘弁してほしいのだ。

「シャツの色にもよりますが」
「シャツは白だよー。胸元がふわふわしてるやつ」
「ああ。あれですか。なら黒で」
「はぁい」

ありがとーと言うと杏はぱたぱたと寝室に戻って明日の準備をしているようだ。
祐哉と杏のセンスの差は歴然で、困っているときは祐哉に聞けばいいと杏は思っている。
互いに気持ちを想い合わせてから杏は初めて飲み会に行く。
行かせたくないのが本音ではあるが会社の付き合いなら仕方がないと自身に言い聞かせた。
温泉旅行以来、杏の気持ちが祐哉だけに向いているとはいえ、心配なものは心配だ。
片づけを素早く終わらせると寝室に入ってクローゼットを覗く。
アクセサリーを悩んでいる杏はどれにしよーと独り言を呟いていた。

「くぅ。グレーのスーツならガーネットのネックレスにしなさい。ピアスもその揃いで」
「はーい」

ブルーサファイアにするかガーネットにするかで悩んでいたのを祐哉がすっぱりとぶった切った。
杏には静の青よりも燃える赤が似合う。
選ぶまでもないのだ。

「チェーンはゴールドで」
「わかってるってばぁ」

ゴールドは肌なじみがよくガーネットがよく映えるのだ。
ドレッサーの上にネックレスとピアスを並べると杏がくるりと振り返って祐哉に腕を伸ばした。
抱っこしてという合図だ。
杏を抱き上げるとくふふと笑って杏が祐哉の首筋に唇を寄せて吸いつく。
ちくりと痛む感触に背筋にぞくりとした快楽が走る。

「どうしました?」
「んー?コーディネートしてもらったお礼?」
「それならベッドの中で返してくださったほうが嬉しいですが?」
「いいよぉ」

ちゅっと祐哉の唇にキスをすると杏がお風呂お風呂!と騒ぐ。
苦笑いをして杏を抱えたままバスルームに向かうと久しぶりにゆったりとバスタイムを過ごした。
相変わらず杏はバスタブの端に張りついて夜景を眺めている。

「くぅはそこから見る夜景が好きですね」
「うん。きらきらしてて綺麗だよー」

振り返った杏が祐哉に飛びつくとちゅーと唇を突き出した。
夜景には飽きたらしく今度は祐哉にターゲットを移す。
くすくすと笑いながら杏の唇を食むと、んんぅと艶かしい声がバスルームに響く。
くちゅくちゅと音をさせながら口づけると杏がとろんとした目で祐哉を見上げた。

「触って」
「触るだけでいいんですか?」
「意地悪っ」

口元に笑みを浮かべて祐哉はキスをしながら杏の胸に触れると柔らかく揉みしだく。
ワンサイズ大きくなった杏の胸の揉み心地は最高だ。
腰周りもすっきりしてぽっこりしていた腹部も平になっている。
ちょっとしたエクササイズが効果を出して下半身がすっきりした。
バランスのよくなった体を撫でて祐哉は目を細める。

「ゆーやのおかげだよね」
「なにがです?」
「体、綺麗になったから!」

嬉しそうに笑う杏に祐哉はくつくつ笑うと杏の胸に顔を埋めてちゅっと食む。
舌先で頂を転がすとあっという間に立ち上がり、気持ちよさを主張していた。
かりっと軽く噛むと杏があ!と声を上げて祐哉にしがみつく。

「ぁ、ぁぁっきもちいっ」

祐哉の頭を抱き締めて体を震わせている杏の背を撫でると本格的になる前にと湯から上がる。
不満そうな顔をしている杏をなだめると祐哉は甲斐甲斐しく杏の世話をした。

「ほら。足を上げて」
「ん」

水分を拭った杏の体はさらさらとして触り心地がいい。
このあと体がしっとりするまで抱き合うのだ。
濡れた杏を想像して祐哉は喉を鳴らす。
風呂の意味などないと思うかもしれないが洗い上げた体を舐めるのもまた格別なものがある。

「いろいろとくぅにはお礼をしてもらいましょうか」
「うん。いいよぉ」
「私を気持ちよくしてくださいね?」
「頑張るっ」

ベッドになだれ込むと杏が祐哉の上に馬乗りになって体を舐めていく。
先ほどのお返しといわんばかりに祐哉の胸を攻める。
かりっと噛んでは舐めてを繰り返す。
手は疎かになることなく祐哉のモノを扱いていた。
祐哉をイかせるために杏も必死だ。
一度も杏の口に吐き出されたことのない欲を今日こそは!と意気込む。
かぽりと咥えてくちゅくちゅと吸い上げる。

「くぅ」

はぁぁと息をつく祐哉に煽られるように杏は口を動かす。
舌先を使って祐哉のモノに刺激を与える。
祐哉の腹部を撫でていた杏の手のひらにぴくりと震えが伝わり絶頂が近いことに気づく。

「くぅ。もういいです」
「んーんっ」
「ダメではなく、このままでは、まずい」

切羽詰った祐哉は杏の肩を押す。
杏は無視してぎゅっと根元を握り込むと絶頂を促した。

「くぅ!」

今までにない祐哉の声を聞いて杏は強く祐哉のモノを吸い上げた。
杏の肩をぐっと掴んだ祐哉は色っぽい喘ぎ声をあげると杏の口の中に欲を吐き出す。
来る、とわかって身構えていても慣れないもので杏はけほけほと咳き込んだ。
口の中のものをこくりと飲み干した杏は零れた白濁を指で拭って舐めた。
はぁはぁと息をしている祐哉も杏の口元を指先で拭う。

「ゆーや。指」
「ああ。結構ですよ。舐めなくても」
「ダメ。全部舐めるのっ」

祐哉の指を舐めると杏はうふっと呟く。
祐哉はベッドサイドに置いてあるペットボトルを取ると杏に水を飲まさせた。

「飲みなさい」
「ありがと」
「わざわざ飲み干さなくてもよかったでしょうに」
「いいの。ゆーやの初飲みだよぉ〜」

ごちそうさまでしたっと笑う杏に祐哉は肩をすくめる。
濡れた唇を拭うように杏に口づけると体勢を入れ替えて今度は祐哉が攻め始めた。
足のあいだに手を這わせるとそこはもう濡れていて滑りがいい。
つぷりと一気に二本指を埋め込めると杏がああんと気持ちよさそうに啼いた。

「んん。きもち、い」
「ここも?」

くりっと指先で引っかくと杏の喘ぎが大きくなる。
執拗に攻めると杏が祐哉の手を掴む。

「ああっ!も、い、っちゃうっ!」
「イってもかまいませんよ」
「や、だぁ!」

嫌がる杏をイかせると祐哉は満足そうな顔をしてくすくすと笑った。
足を大きく開かせると杏の中に沈み込んで溶け合う。

「ぁぁ、ぁっ、ぁん!」
「素晴らしく気持ちがいいです」
「んっんぅ、きもち、いーよぉぉっ!」
「もっと、気持ちよく、なりましょう、か」
「はぁ、ぁぁ、ぁーーーっ」

杏の体を揺さぶるとふるりと白い胸が揺れ、祐哉の視覚を十分に楽しませてくれた。
育て甲斐のある杏に喉の奥でくっくと笑う。

「私好みになってくださいね?くぅ」
「ぁっ!ぁ、ぁっ!ぁんっ!ゆ、や、好み、はぁっ、んっ。うっ。な、るぅぅ!」

快楽に溺れて仰け反る杏とともに裕哉も波に飲み込まれた。
余裕のない、そう思いながら祐哉は杏を貪ったのだ。


切羽詰っている社長さん。
頑張ってくーちゃん育てました。
これからも育てるそうですよ。
続く。

2014/07/18 投稿。


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